無知の働き、についての考察
無知、という煩悩があるとされる。
であるが、欲や怒りに比べてその働きがわかりやすいとは思われず、
何となく曖昧であるな、というのが長年の個人的感想である。
ただ、ここのところその無知について、
正体を見定めようとその働き方を追っている。
で、今日思ったことがある。
以下にイメージ図を書く。
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①親無知 (生きることの中に)
↓ 「何かいいものがあるはずだ」と思っているが具体的には思いつかない。
②子無知 「✖✖になったら、そうなるのかも知れない。」と思っている。
↓
③孫無知 「✖✖になったら、そうなるはずだ!」と強く思っている。
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③の無知レベルの場合、欲と怒りが具体的な対象に向かって生成されることになる。
②の無知レベルの場合、③に比べて強くはなく淡い程度だが欲しいなあ、とか、嫌だなあ、といった心の動きはその思考に伴って生じてくる。
①の無知レベルの場合、心は何となく焦っている。浮ついている。しかし、具体的な現象の中には②以上に何も期待できないことを知っているので具体的には欲しがらない。望まない。しかし、心は何となく何かいいものを探し続けて彷徨ってしまう。
こんな感じの構図で働いていなくもないな、と思えた。
即席なので、若干粗削りかもだが概ねいい線行ってるとは思う。
これが何なのか、と言えば要は心の状態についての説明のひとつである。
あなたの持っている思い込みが欲や怒りを産んでいるのです、という説明だ。
本当にそうなのかは興味を持った各人がそれぞれに自分の内面の働き方をよく観察して確かめればいいだろう。
以上、考察終わる。